vol.3

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No.015
RAM Mk.2
キヤコン2001"じゃぶ賞"受賞
製作記録 ('00.01.23 - '00.08.08)

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RAM Mk.2(Canada)
使用キット:@RAM Mk.2(Kit&Co.)
      AM3 LEE(TAMIYA)
【歴史・背景】
ラム巡航戦車はアメリカのM3中戦車のシャシーを流用していたが、カナダが独自に改良して製造した初の国産戦車であった.75mm砲を積むべく車体上部の設計が行われたが、イギリスから6ポンド砲輸入が困難となったため、やむなく2ポンド砲を積んでいた.ただし、6ポンド砲が供給され次第すぐに換装できるよう、砲塔正面装甲はボルト止めで固定されていた.6ポンド砲を積んだラムUは1942年1月より生産が開始され、1943年7月までに1094輌が完成したが、実戦には参加せず、主に訓練で使用された.

【製作について】
最近、必ず部品のどこかにレジンや金属などの特殊材料を使わずにはいられない体になってしまいました(笑).例によって今回も車体上部と砲塔がレジン製のコンバージョンです.しかし、今回はパーツの合いという意味ではすごく組みやすかったと思います.履帯には組み立てが激ムズらしい「カステンのT51」が発売されるのを待ったのですが、3ヶ月以上待った挙げ句に根負けして結局AFVクラブを使いました.が、AFVクラブの履帯も出来は上々で、この程度の履帯構造であればカステンを使うまでもないように思います(凸取りが大変でしたが).また、履帯が遅れたおかげでワイヤロープやチェーン、後部荷物など連合軍らしい修飾もできました.ライトのアルミ箔加工も初めての挑戦でした.塗装はカーキブラウンを黒魔術の如く調合し、いつものように艶消し黒下地の上から段階的に吹き付けています.


No.014
Neubaufahrzeug
COMBAT MAGAZINE('00/10月号)掲載
製作記録 ('99.08.21 - '00.01.13)

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Neubaufahrzeug(Germany)
使用キット:Neubaufahrzeug (JK ORIGINAL)
【歴史・背景】
Neubaufahrzeugはベルサイユ体制の下、当初トラクターとして密かに開発が進められたドイツ唯一の多砲塔戦車で、1934年に軟鉄製の試作車が2輌完成している.翌年、車体にラインメタル社製、砲塔にクルップ製を採用した通常鋼鈑型が3輌完成した.本車は第一次世界大戦時の設計思想を引き継いでおり、塹壕を乗り越えるために長い車体を有し、敵陣の歩兵を標的とするために小型の機銃砲塔を2基装備していた.通常鋼鈑型の3輌はノルウェー侵攻時に宣伝用として使用されたが、ここで1輌破壊された後、残る2輌はバルバロッサに投入され全て破壊された.

【製作について】
凶悪な面構えをした戦車には到底似つかわしくない素材、それがソフトビニール(ソフビ)です.「模型にそんな素材があっていーのか!」ということで興味本位で始めてみました.予想通りフニャフニャ矯正手術は「根性」以外をほとんど必要としないモデラー泣かせな作業でしたが、その後の作業は加工性&接着性も良く、形になってみるとモールドもそこそこシャープで、「なかなかいーんでないかい」と妙に納得させるキットでありました(空腹時に食べる料理が旨いのと同じ原理かも知れませんが).塗装はブッラクの下地の上から少しブルーを混ぜたジャーマングレーを車体色とし、明るいグレーとシルバーでドライブラシ、ミラコンとパステルで泥汚れと錆、雨だれ等を表現しています.そういえば今回が初の「素組み」かも.


No.013
Jagdpanzer 4 'O'series

製作記録 ('99.06.12 - '99.08.06)

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Jagdpanzer 4 'O'series(Germany)
使用キット@:Jagdpanzer4 "0"Series (Accurate Armour)
使用キットA:Flakpanzer4 "WIRBELWIND" (TAMIYA)
【歴史・背景】
4号駆逐戦車は3号突撃砲の後継改良型として設計され、軟鉄製の試作車輌が1943年10月に完成している.4号戦車のシャシーを用いたが、被弾経始の良い上部構造とノーズを持っていた.武装は48口径75mmPak39が被弾性の良いボールマウントに配置され、その左右に円錐形の装甲カバーで防護されたMG42マシンガン2基が配置された.Oシリーズは生産型に移行する前の実験を兼ねた先行生産タイプで、数輌が生産された.その特徴は戦闘室前面の両端が曲面構成であり、また左側面にピストルポート、戦闘室上面に正面視察用のペリスコープが装備されていた.これらは全て生産型では廃止されている.最初は教育訓練部隊に配備されたが、後に実戦に投入されている.

【製作について】
今回はレジン(アキュリット・アーマー)とインジェクション(タミヤ)のコンバージョンに挑戦しました.アキュリットはクロムウェルと同じ英国のガレキメーカーですが、双方ライバル意識しているらしく、品質も互いに高レベルのようです.ただ、今回のレジンはノーズに若干の縮みが見られ、タミヤのシャシーとの張り合わせに苦労しました.これはレジンとインジェクションを組み合わせる場合の宿命でしょうね.それ以外の工作は比較的楽にでき、エッチングパーツはほとんど必要としませんでした.塗装はゲルプ単色としましたが、色調が単純にならないようにエアブラシやウォッシング、ウェザリングなどで工夫したつもりです.


No.012
Panzer 2 Ausf.J
Armour Modeling(vol.21)掲載
製作記録 ('99.03.15 - '99.06.04)

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Panzer 2 Ausf.J(Germany)
使用キット:Panzer 2 Ausf.J (CROMWELL)
【歴史・背景】
2号系列として開発されたJ型(VK1601)は、軽量でありながら重装甲を備えた偵察用軽戦車として供給される計画であった.シャシーはMAN社、砲塔はダイムラー・ベンツ社によりそれぞれ設計され、試作車輌が1940年6月に完成した.しかし生産計画は遅れ、最終的に生産されたのは22輌にすぎなかった.車体構成は VK901を基本としているが、過大になった重量を支えるためにサスペンションは千鳥型転輪が採用され、強化が図られている.特徴的な円形のサイドハッチは車体に乗り込むためのもので、砲塔へは通常のキューポラから入るようになっている.記録によると7輌が第12機甲師団としてクルスク戦(1943年、東部戦線)に参加したとされている.

【製作について】
記念すべきレジンキット初挑戦はこの2号J型です.キットのメーカーはクロムウェル(英国)です.ほかのレジンメーカーはまだ未経験なので比べられませんが、モールド、材質、組み易さなどをとってみても良好でお勧めできます.ただし、検査が甘いのか砲身と底板が入っていませんでした.レジンキットを買う際にはパーツの確認を行った方がよいでしょう.レジン特有の巨大なバリ取り、変形修正、特殊なサフ、キャタピラ曲げ等々、面倒な作業も多いですが、パーツ数が少ない分、完成までの時間は短いようです.塗装はアクリルの2色迷彩を基本とし、要所にハンブロールを用いています.また、車体下部の乾いた泥汚れ表現にも初挑戦してみました.今回は初めてづくしでしたので、なかなか楽しかったです.


No.011
Sd.Kfz.234/1

製作記録 ('98.11.06 - '99.03.03)

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Sd.Kfz.234/1(Germany)
使用キット:Sd.Kfz.234/1 (イタレリ)
【歴史・背景】
Sd.Kfz.234はSd.Kfz.231の後継車両として1940年に開発が始められた8輪重装甲車である.航続距離を伸ばすために空冷ディーゼルエンジンを装備したが、エンジン開発がトラブルの連続で遅れたために生産開始は1943年の秋までずれ込んだ.20mm対空砲を積んだ本車の登場は1944年夏頃からとなる.高い信頼性と機動力を誇ったが、連合軍の同種車両に比べて火力不足は否めなかった.

【製作について】
前回に引き続きイタレリのキットです.傑作として名高いSd.Kfz.234/2(プーマ)の車体に新金型による砲塔を搭載した内容となっています.ただし、今回は砲塔や砲身、サイド工具箱、エンジングリルなどに金属パーツを使用しました.また、正面から上面にかけての溶接跡表現や、タイヤ下部を平面にするなどの工作を行っています.それにしても8輪装甲車って見ていて飽きないですね.今度作るときは、8輪操舵転向している表現に挑戦してみたいです.


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