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No.015 RAM Mk.2 キヤコン2001"じゃぶ賞"受賞
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【歴史・背景】 ラム巡航戦車はアメリカのM3中戦車のシャシーを流用していたが、カナダが独自に改良して製造した初の国産戦車であった.75mm砲を積むべく車体上部の設計が行われたが、イギリスから6ポンド砲輸入が困難となったため、やむなく2ポンド砲を積んでいた.ただし、6ポンド砲が供給され次第すぐに換装できるよう、砲塔正面装甲はボルト止めで固定されていた.6ポンド砲を積んだラムUは1942年1月より生産が開始され、1943年7月までに1094輌が完成したが、実戦には参加せず、主に訓練で使用された.
【製作について】 |
No.014 Neubaufahrzeug COMBAT MAGAZINE('00/10月号)掲載
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【歴史・背景】 Neubaufahrzeugはベルサイユ体制の下、当初トラクターとして密かに開発が進められたドイツ唯一の多砲塔戦車で、1934年に軟鉄製の試作車が2輌完成している.翌年、車体にラインメタル社製、砲塔にクルップ製を採用した通常鋼鈑型が3輌完成した.本車は第一次世界大戦時の設計思想を引き継いでおり、塹壕を乗り越えるために長い車体を有し、敵陣の歩兵を標的とするために小型の機銃砲塔を2基装備していた.通常鋼鈑型の3輌はノルウェー侵攻時に宣伝用として使用されたが、ここで1輌破壊された後、残る2輌はバルバロッサに投入され全て破壊された.
【製作について】 |
No.013 Jagdpanzer 4 'O'series
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【歴史・背景】 4号駆逐戦車は3号突撃砲の後継改良型として設計され、軟鉄製の試作車輌が1943年10月に完成している.4号戦車のシャシーを用いたが、被弾経始の良い上部構造とノーズを持っていた.武装は48口径75mmPak39が被弾性の良いボールマウントに配置され、その左右に円錐形の装甲カバーで防護されたMG42マシンガン2基が配置された.Oシリーズは生産型に移行する前の実験を兼ねた先行生産タイプで、数輌が生産された.その特徴は戦闘室前面の両端が曲面構成であり、また左側面にピストルポート、戦闘室上面に正面視察用のペリスコープが装備されていた.これらは全て生産型では廃止されている.最初は教育訓練部隊に配備されたが、後に実戦に投入されている.
【製作について】 |
No.012 Panzer 2 Ausf.J Armour Modeling(vol.21)掲載
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【歴史・背景】 2号系列として開発されたJ型(VK1601)は、軽量でありながら重装甲を備えた偵察用軽戦車として供給される計画であった.シャシーはMAN社、砲塔はダイムラー・ベンツ社によりそれぞれ設計され、試作車輌が1940年6月に完成した.しかし生産計画は遅れ、最終的に生産されたのは22輌にすぎなかった.車体構成は VK901を基本としているが、過大になった重量を支えるためにサスペンションは千鳥型転輪が採用され、強化が図られている.特徴的な円形のサイドハッチは車体に乗り込むためのもので、砲塔へは通常のキューポラから入るようになっている.記録によると7輌が第12機甲師団としてクルスク戦(1943年、東部戦線)に参加したとされている.
【製作について】 |
No.011 Sd.Kfz.234/1
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【歴史・背景】 Sd.Kfz.234はSd.Kfz.231の後継車両として1940年に開発が始められた8輪重装甲車である.航続距離を伸ばすために空冷ディーゼルエンジンを装備したが、エンジン開発がトラブルの連続で遅れたために生産開始は1943年の秋までずれ込んだ.20mm対空砲を積んだ本車の登場は1944年夏頃からとなる.高い信頼性と機動力を誇ったが、連合軍の同種車両に比べて火力不足は否めなかった.
【製作について】 |