製作記録 Panzer 2 Ausf.J編
画像をクリックすれば大サイズでご覧になれます.

#01
'99.03.15
pz2j-01
さて、休憩(?)も程々にして製作日記第5弾いきます! 今回は初のレジンキットに挑戦です.アイテムはドイツの2号J型、偵察用軽戦車でありながらパンター並の重装甲を持った異色車両です.キットはクロムウェルのフルレジンですが、買ってから中身を確認したところ、砲身と底板が入っていませんでいした.従って、砲身はファインモールドの別売り金属製を使い、底板はプラ版で自作します.それ以外はストレートで組んでみようと思います.レジンの工作についてはMilitary Modeling Manual vol.5に詳しい説明がありますので、これを参考にしようと思います(皆さんも教えてネ!).
【使用パーツ】砲身:2cm KwK38/ファインモールド(MG-12)


#02
'99.03.18
pz2j-02
M.M.M.によるとまず洗浄を行うようになってますが、今回のバリ取り作業で手の脂が付きそうなので、まずこの作業からやることにしました.バリと同時に不要部分の切除も行うわけですが、大きい部分はカッターとニッパーだけでは無理なので、とりあえず小さい部分の処理を行いました.このレジン、見掛けはミルクチョコみたいですが、結構硬いです.それに不用意にニッパーでパチンとかやると割れてしまうので注意が必要です.後はひたすら削り作業です.彫刻家の気分を味わえます.M.M.M.によると、この作業が終われば組立の半分が終わりだそうですが、全くその通りです.


#03
'99.03.21
pz2j-03
巨大な不要部分はこうやって金ノコでギコギコ切除するしかありません.大工の気分を味わえます.ホットナイフも考えましたが、きわで切るのが難しそうなので止めました.このあとキャタピラのバリ取りを行ったのですが、穴や凹部の目詰まりが多くてかなり大変です.どうしても切除できない部分は当然「まいっか」となります.このキャタピラは「まいっか率」が非常に高い代物であります.


#04
'99.04.04
pz2j-04
ちょっと久しぶりになりましたが、ずーっとキャタピラのバリ取りやってました.絵的につまらないので省略しますが、かなり大変ですのでカステンがあればそれを使った方がいいでしょう.さて、今回はレジン特有の変形を修正します.沸騰させたお湯に10〜20秒くらい付けておくと、ふにゃっとなるので曲げることは簡単です.ただ、写真のように精度が必要なものについては冶具を用いて1個1個(写真はデモ用なので4個ですが)しっかりと押さえます.その後、すぐに冷水に浸けて急冷します.「レジンは熱いうちにまげろ」...鍛冶屋の気分を味わえます.


#05
'99.04.06
pz2j-05
インジェクションでもサフ前に洗浄するのは一般的ですが、レジンでは離型剤がギトギトに付いている場合が多いのでクレンザーなどで入念に洗い落とすようです.ただ、今回の場合はすでに洗浄済なのか大変綺麗でしたので、通常の洗剤で洗いました.ぬるめのお湯に液体洗剤を多量に入れて歯ブラシでゴシゴシ...洗濯屋の気分を味わえます.この後、水で2,3回ゆすいで、乾燥させます.


#06
'99.04.10
pz2j-06
まだ組み立てるわけにはいかないのが辛いところです.エポキシパテで気泡や傷の修正を行っています.エポキシパテって初めて使うのですが、緑と白の樹脂を指でこねているとベタベタと指にくっついて靴底に付いたガム状態で大変でした.説明書読むと、指を水に濡らして扱うこと、とありました.説明書はちゃんと読みましょう.^_^; それにしてもエポキシパテって硬くて使いにくいです.普通のパテじゃダメなのかなあ.


#07
'99.04.17
pz2j-07
前からやってみたかったのが、車体下部の泥汚れです.ジオラマではないのであまり激しい汚れにはせず、ちょっと泥がこびり付いているくらいにしてみました.この汚しも色々方法があると思いますが、今回は取り扱いが簡単なラッカーパテを使用しました.ただし、そのままでは硬すぎるのでラッカーシンナーを少し含ませながら筆に取り、チョンチョンと突くようにして車体下部に塗布していきます.レジンとラッカーパテの相性は悪くないようです.


#08
'99.04.21
pz2j-08
この2号J型は「2号のくせに」千鳥転輪で、しかもキャタピラはパンター並の幅広です.従って、組み立ててしまうと塗装がしにくくなるため、この状態で塗装に入ります.その前にいつものようにサーフェイサーで下地塗装するわけですが、今回はレジンということで専用のサフを使います.グンゼの筆塗り用で300円です.これをラッカーシンナーで薄めてエアブラシするわけですが、アクリルと比べると目詰まりしやすく、吹き付けにくいです.おまけに臭いが強烈で死にそうでした.-_-; アクリルの有り難さが身にしみて分かりました.


#09
'99.04.23
pz2j-09
サーフェイサーの上からいつものように下地色として艶消し黒にレッドブラウン少し加えたものを吹き付け、さらにその上から基本色としてダークイエローに微量のフラットブルーを加えたものを吹き付けます.下地色は影になる部分だけ吹き付けるのが効率的ですが、どこが影になるのか考えるのも面倒なので(^_^;)私の場合は全面塗装しています.基本色は面の中央から塗装し始め、端部を避けるように塗装するといい感じになります.こうやって見ると砲塔だけ黒焦げですが、これから塗装しますのでご心配なく.(笑)


#10
'99.05.19
pz2j-10
レジンキットで一番厄介なのはこのキャタピラではないでしょうか.問題は「曲げて取り付ける必要がある」という点です.もちろん、曲げること自体は熱湯に浸けることで軟らかくなるのですが、「いかに自然なたるみをつけるか」がポイントになります.また、どの部分から接着していくのかも考慮しないと後が大変で、例えば、起動輪についてはあらかじめ写真のように接着しておいてから車体に取り付けます.たるみ加減は何回も仮組で様子を見ながら熱湯で曲げていきます.めちゃめちゃ熱いですが、前にも述べたように「レジンは熱い内に曲げろ」です.男の子はこれくらい我慢しましょう.(笑)


#11
'99.05.24
pz2j-11
キャタピラとフェンダーの取付が終わり、迷彩塗装後に上から撮った写真です.今回の迷彩塗装はkimkimさんから頂いた実車写真とパッケージの写真を参考に2色の木漏れ日迷彩(勝手に名付けた ^_^;)にしてみました.迷彩色はダークグリーンだけだとベース色であるダークイエローとの関係でかなり暗い色になってしまうので、オリーブグリーンを少し加えた色としています.迷彩パターンは特に下書きを行わずにブッツケ本番でやりましたが、各セクションの面積が同じくらいになるように注意してエアブラシで吹き付ければOKだと思います.


#12
'99.05.26
pz2j-12
装備品の塗装を行っているところです.邦人さんの掲示板で木製備品の塗装について質問してみたところ、皆さんそれぞれノウハウがあるようで、私もいろいろと実験してみました.その結果、写真のようにエナメルのレッドブラウンとホワイトを混ぜずに皿に取り、細筆で筋ムラをつけるように2色を交互に塗る方法にしました.このあとアクリルのクリアオレンジを薄目にして上からコートすると、白い部分が木の色になり感じが良くなります.艶消し剤はこの段階では入れていません.どーでしょうか、それらしく見えますかね〜 ^_^; マーキングはいつものようにステンシルで行っています.


#13
'99.05.31
pz2j-13
車体&砲塔のウォッシング、ドライブラシ、それと車体下部の土汚れ塗装が終わりました.ウォッシングはエナメル(溶剤+黒+茶+青)で全体を筆塗りし、拭き取りは行っていません.ドライブラシはダークイエローにホワイトを加え2段階(エナメル)で行っています.特に明るい方の色はコーナーの最頂部のみに使用するようにします.車体下部の土汚れはダークアースに若干のダークイエロー、フラットブラックを加えたものと、更にこれにホワイトを加えたものを2段階で吹き付けています.車体後部のマフラーは邦人さんご推薦のハンブロールを初めて使ってみましたが、なかなかいい色です.なにより、あの塗料の缶を手にするだけでプロになったような錯覚を堪能できます.(笑)


#14
'99.06.04
pz2j-14
完成です.何とかオフ会までに間に合いました.前回から進んだところは、キャタピラのウェザリングと雨垂れ表現、銀(メタリックパウダー)のドライブラシ、仕上げのフラットクリアの吹き付けです.キャタピラは凹部を中心にパステル(粉状、錆色)を塗布し、凸部を銀でドライブラシします.今回はキャタピラが特徴的でもあるので、少し派手めに銀で汚してみました.雨垂れ表現にもパステル(粉状、黒+錆色)を使用しています.スコップや砲身などの汚しはハンブロールのダークグレーでドライブラシ後、銀で汚しています.そして仕上げのフラットクリアは、今までグンゼの缶タイプを使用していましたが、今回はハンブロールのフラットを溶剤で溶いたものをエアブラシで吹き付けてみました.エアブラシだと細部まで届くのでグーです.やっと終わったという感じですが、製作期間としてはインジェクションよりも短いですね.しかし、レジンキットは完成させるとなかなか充実感がありますので、是非、皆さんもお試しあれ!


ちょっと、掲示板



このホームページについてのご意見やご感想は こちらへどうぞ
copyright(c) 1999 manabu hashimoto