vol.2

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No.010
CHAFFEE

製作記録 ('98.08.02 - '98.10.02)

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M-24 CHAFFEE (U.S.A.)
使用キット:M-24 CHAFFEE (イタレリ)
【歴史・背景】
M3/M5軽戦車シリーズの後継車として1944年7月に制式化された新型軽戦車.溶接接合のスマートな流線型の砲塔と車体は避弾径始も良好.サスペンションはトーションバー形式で、主砲はB-25H爆撃機の艦船攻撃用のカノン砲(37.5口径75mm砲)を転用して搭載した.装甲は12mm〜40mmと厚くないが効果的で、全体的に見ても優秀な軽戦車だった.この軽戦車の優秀さは、多くの軍隊で'70年代まで使用されていたことから分かる.

【製作について】
イタレリのキットは今回が初挑戦でした.機銃が曲がっていたり、サスシリンダーにヒケが多く見られたりと、先行き不安でしたが、各パーツの合いは比較的良いと感じました.フェンダーステーやエンジングリルにはエッチングパーツを使いましたが、エデュアルドは材質が柔らかいのでシャープに曲げるのが難しく、少々苦労しました.キャタピラにはフリウルのワイヤー式を使用しましたが、案の定、大変でした.ワイヤー差込口のパテ埋め処理が地獄です.塗装はオリーブドラブを基本としてグラデーションを多少きつめにしてみました.実車では見られないグラデーションですが、模型では見栄えするようです.これも立派なディフォルメかな?


No.009
HETZER

製作記録 ('98.04.30 - '98.07.28)

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HETZERL (Germany)
使用キット:HETZER (ドラゴン)
【歴史・背景】
ヘッツァーはドイツが大戦中併合したチェコの開発した軽戦車である38(t)戦車をベースとしており、これらの資材や生産設備は大戦初期すでにドイツの手にあった.信頼性には定評があり、小型軽量ながら主砲もW号駆逐戦車と同じ75mm/L48を搭載している.戦闘室上面の機銃は遠隔操作式で前面装甲は被弾径始良好な60mmの傾斜装甲となっているが、側面は20mmしかない.また、生産性に優れ、最優先車両の1つとして1944年4月から1年足らずの間に2584輌が生産された.戦闘室が狭いのと砲の射界が限定されるという欠点はあったが、使いやすい優秀な駆逐戦車として戦後もチェコの自軍用として生産された.

【製作について】
前回のフンメルに続いて今回のヘッツァーもドラゴンのキットでしたが、パーツの合いが良く、非常に組み立て易いという印象を受けました.前後のフェンダーやシェルツンなどにはエッチングパーツを使用しています.キャタピラにはフリウルのワイヤー可動式を使用しましたが、連結が以外に大変でした.しかし、完成後はカシメ式に比べてやはり綺麗な仕上がりになりますので、根気がある人にお勧めです.塗装は下地に焦げ茶系を吹いた後、濃淡2種類のダークイエローを吹いて単色塗装としています.マーキングはバーリンデンのドライデカールを使用しています.ウォッシング、墨入れ後にエナメルで錆を、パステルで雨だれを入れました.これは本番前に練習が必要で、どうすれば「らしく」見えるか、いろいろ試行錯誤しました.


No.008
HUMMEL

製作記録 ('98.01.20 - '98.04.22)

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HUMMEL (Germany)
使用キット:HUMMEL (ドラゴン)
【歴史・背景】
フンメルは4号戦車の車体を流用して開発された遠距離火力支援用の暫定車輌で、1943年に装甲砲兵連隊への配備が開始されている.主砲には当初、105mm野砲が搭載される予定であったが、前線の15cm砲搭載車輌の消耗が激しいことと射程の長い野砲の要求が強かったことから、以前から実戦評価の高かったsFH18 150mm重榴弾砲を採用し、長大な射程を有することとなった.エンジンは中央に搭載され、車体は延長されて砲架のスペースと重量配分を考慮した設計となっていた.大戦末期までに計724両が生産され、主に東部戦線へ投入された.

【製作について】
今回のフンメルの製作に当たってはエッチングパーツを出来るだけ使い切ることを念頭にはじめました.しかし、それは想像していたよりも遙かに大変でした.カッターで切り取ってピンセットで瞬間接着剤を使ってくっつけていくのですが、付けても付けてもなかなか減ってくれません.それでも95%は使い切りました(完成後、何処に使ったか分からなくなるのは悲しすぎる...ToT).車体の塗装は新調したばかりのハンドピースで3色細吹き迷彩にしてみました.また、マーキングにはウェットデカールは使用せず、唯一車体左右のハーケンクロイツにステンシルを用いてエアブラシしました.キャタピラはカステン製ですが、両側で12個も不足して予備キャタピラを買う羽目になってしまいました.とにかく、お金と時間がかかるキットでした.ふぅ...


No.007
T-70M

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T-70M (Soviet Union)
使用キット:T-70M (Techmod)

【歴史・背景】
T-70Mは水陸両用軽戦車の流れをくむT-60の発展改良型.登場は1942年であるが、T-34と行動を共にできるように装甲は最大で70mm、最高速は45km/hで、火力もT-60が20mm機関砲であったのに対し、45mm46口径と大幅な増強を計っている.これらT-70Mをはじめとする軽戦車はソ連戦車としては珍しく、駆動輪が前となっている.1943年秋までに8,225輌が生産された.

【製作について】
実はこの戦車は前から知っていたわけではなく、ある模型店でふと目に入り、「何これ、可愛いじゃん!」などと女子高生の如く衝動買いしてしまった代物です.しかし、実際作ってみると軽戦車のわりに何ともスタイリッシュなフォルムをしてませんか!?(特にサイド・ビューなんか、PANTHERを彷彿とさせます) 例によって、改造点は次の通り.@前後フェンダーの薄肉化、Aサイド・フェンダー支持材にエッチングパーツの残りを流用して製作.砲身は結局、金属製が見つからなかったので、そのままです.このポーランド製のキット、材質は柔らかめでハメ合わせも良く、なかなかです.ただし、付属していたキャタピラ(バウマン)は最悪で、全く噛み合わないため「全てについて接触部を削る」という気の遠くなるような修正を行いました.


No.006
PANZER 3 AUSF.J

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PANZER 3 AUSF.J (Germany)
使用キット:PANZER 3 AUSF.L(TAMIYA)

【歴史・背景】
大戦中期までドイツ装甲師団の主力として活躍した3号戦車は1935年に15t級の戦車として開発が始められた車輌だが、1号および2号戦車が武装、装甲ともに貧弱だったため、その反動から設計は複雑なものとなっている.この結果、3号戦車の生産は遅れ、1939年9月のポーランド戦までに生産されたのはわずか150輌程度に過ぎなかった.3号J型は1941年3月から生産が開始され、装甲厚は従来の30mmから50mmにアップしている.また、搭載砲も1つ前のH型から42口径50mm砲に変更されたが、1941年12月から60口径50mm砲に変更されている.J型は3号戦車中で最も多く生産され、2,613輌に達した.

【製作について】
疲れました、3号戦車は.とにかくドイツ戦車特有の部品の多さとエッチングパーツの細かさは、覚悟していたとはいえ苦労の連続でした.特に転輪のパーティング・ライン消しなどは地獄でした.改造点は@フェンダーやBOX類の金具等にエッチングパーツを使用、A牽引ロープにたこ糸を使用、Bサスペンションの可動、ぐらいでほとんどノーマルです.キャタピラは金属製(フリウル・モデル)を使用してみましたが、連結作業は以外と楽で塗装も連結後に一気に出来るのでインジェクションに比べて圧倒的に楽です(但し、"なるべく金属は使わない"という私のポリシーからは外れますが・・・・).塗装はジャーマングレイの単色塗装に明るいグレーでウェザリングしました.その後、茶色のパステル(No.144)で全体を錆色にすると鋼鉄の冷たい感じが出せます.最後のクリア・フラットはグンゼの水性スプレーがお勧めです.


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