vol.4

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No.019
A11 MATILDA-1
キヤコン2003"モデルアート賞"受賞
製作記録 ('02.06.26 - '03.01.13)

A11 MATILDA-1 A11 MATILDA-1 A11 MATILDA-1
A11 MATILDA-1 (U.K.)
使用キット:K67 A11 (Accurate Armour)
SK-38 T-26 Light Tank (MODELKASTEN)
【歴史・背景】
1934年4月、イギリス軍参謀本部から陸軍に対して歩兵支援用の戦車の開発が通達された。製作はビッカース社が請け負い、最初の試作車(A11E1)が完成したのは1936年9月であった。サスペンション等は同社の旧部品を流用したが、エンジンはアメリカ・フォード社製の民間用(8気筒V型)を採用した。また、装甲は前面で最大65mmを誇ったが、車体はリベット接合で製作されていた(砲塔は鋳造)。武装はビッカース社製の7.7mm(あるいは12.7mm)水冷式機関銃のみであり、戦闘能力は当初から不足していた。最初の量産型は1939年2月に完成したが、既製部品を流用したわりには開発に時間がかかった。マチルダ1の初陣は1940年5月に始まったドイツ軍によるフランス進攻作戦「ファル・ゲルプ」で、ドイツ軍機甲師団に対し、その重装甲で一矢報いたとされる。しかし、コンパクトに切り詰められた設計では発展の余地も無く、生産は1939年2月から1940年8月まで行われたが、総生産数は138両にとどまった。現役後はイギリス本国で主に訓練用戦車として使用された。

【製作について】
初代マチルダ嬢はこんな形をしております。菱形戦車の面影を残しながら旋回砲塔、重装甲でありながら軽武装であるという、進化の直系から外れた中途半端な亜種のような天然記念物的戦車です。しかし、それだけに「立体化して眺めてみたい」というリビドーは抑えきれず、無意識のうちに小脳運動偏縁系が右腕にバリ取りを命じるのでした(びょーき)。さてさて、キットの内容ですが、レジンの他にホワイトメタル、エッチングとなかなか豪華主義なのですが、付属の履帯は目詰まりが多くて使える代物にあらず、カステンのお力を拝借させていただきました。ちなみに、この頃のビッカース系車輌は、T26履帯を使ってOKのようです。


No.018
Toldi IIa

製作記録 ('01.12.11 - '02.04.29)

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Toldi IIa Light Tank (Hungary)
使用キット:Toldi Light Tank (Mini Art Studio)
【歴史・背景】
ハンガリー陸軍トルディ軽戦車はスウェーデンで設計されたランツベルクL-60Bをライセンス生産したもので、1938年9月から38Mとして国産を開始している。ただし、武装は20mm対戦車ライフルとイギリスからライセンスを得て国産した8mm機銃に変更されていた。トルディIIaは、威力不足であった20mm対戦車ライフルを40mm戦車砲に換装したもので、1942年から1943年にかけてトルディI(80輌生産)、トルディII(110輌生産)のうち各40輌ずつが本車に改造されている。トルディ軽戦車は主にトランシルバニア地方(1940)や東部戦線(1941)などで使用された。

【製作について】
このミニアートスタジオのトルディ、ある模型店の隅の掘り出し物コーナーで鳴いているところを拾ってあげたのですが、なかなか良いキットでした。シャープで繊細なモールドも素晴らしいのですが、ストレスなく組み立てられるのはレジンキットとして重要なポイントでしょう。ほかのアイテムも作ってみたくなりました。さて、今回の製作上のポイントですが、やはり「やる気になってからの製作スピード」でしょう。「やる気」があればの話ですが(笑)。パステルのみによる汚しと、レンズの写実的描写は初の試みでした。どちらも、そこそこ効果的になったのではないでしょうか。


No.017
PanzerW ausf.E
キヤコン2002"じゃぶ賞"受賞
製作記録 ('01.05.25 - '01.10.23)

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PanzerW ausf.E (Germany)
使用キット:PanzerIV Ausf.F1,G(ITALERI),
Panzer Kampfwagen IV Ausf.E(MB models)
【歴史・背景】
4号E型はD型に続く生産型であり、主に防御力が強化されている.車体上部前面が30mmから60mmに、車体下部前面が30mmから50mmに、車体側面も20mmから40mmにそれぞれ強化された.また、砲塔がキューポラ、ハッチ等を中心に全面改修されており、起動輪もシンプルな形状に変わった.また、D型でアフリカ仕様として設置されたエンジン室のルーバーは、E型では標準装備となっている.E型にはD型同様、大きく初期型(D型改修を含む)と増加装甲板付きの後期型に分けられる.E型は1940年9月から1941年4月にかけて223両が生産され、バルカン半島や北アフリカ、ロシア戦線等で使用された.

【製作について】
ゲテモデルファンには申し訳ないですが、久しぶりに真面目なアイテムを作ってみたくなりました.イタレリの4号F型をベースにMBモデルズのコンバージョンキットを使った4号E型です.隠し味にお決まりのアベールのエッチングとカステンの履帯を使います.まあ、これらの材料を見ても始める前から地獄は目に見えてましたが、その当時はやる気に満ちてましたので、あまり気にしないでスタートしました.が、結局、完成までに5ヶ月かかってしまったわけです.これだけ時間がかかると最後の方は力が抜けてしまいますね.やはり、ある程度は手間がかからず早く完成できる材料選びも必要な気がしました、今回.


No.016
FIAT ANSALDO P40

製作記録 ('00.08.28 - '01.03.07)

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FIAT ANSALDO P40 (Italy)
使用キット:FIAT ANSALDO P40(CRI.EL.MODEL)
【歴史・背景】
1940年、ソビエトのT34の衝撃を受けたイタリア軍は、従来より高性能な戦車"P40"の開発に着手した.数回の改良を経て1942年には試作車輌が完成するが、量産に移行したのは1943年の夏からで、1200両が発注されたのに対し、実際に完成したのはわずか21両であった.また、当初T34をコピーした水冷ディーゼルエンジンを採用する予定であったが、結局開発できず、ガソリンエンジンとなった.その後、ドイツ軍占領下において80両追加生産されたが、その半分はエンジンが積まれていなかった.P40はイタリア軍としては使用されておらず、主にイタリア本土に上陸した連合軍に対してドイツ軍により使用された.

【製作について】
21世紀の最初を飾るにふさわしいAFVがこれ、クリルのP40です(笑).このイタリア重戦車には以前から興味があったのですが、世界水準ではどう見ても中戦車なのに重戦車と言い切ってしまうところが好感の持てる戦車です(笑).キットはイタリアのクリルモデル.自国の戦車だけあって気合いが入っているのでしょうか、リベットや板バネなどを見ても素晴らしいモールドでした.組み立てに関しても特に難しいところはありませんでしたが、縮んでしまったのか履帯が若干短く、後部転輪の調整に苦労しました.改造は特に行っておらず、前部ライトをくり抜いたくらいです.基本的にレジンキットの場合、原型がディテールアップされていれば触るところはないかもしれませんね.迷彩はイタリア軍でよく見られた斑点迷彩ですが、重戦車らしく(?)グリーンとイエローを逆にしています.


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