製作記録 チャフィー編
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#01
'98.08.02
chaffee-01
製作日記第3弾はイタレリのチャフィーです.イタレリは傑作キットを数多く出しているイタリアの老舗ですが、私はどうも見た感じが信用できません.でも食わず嫌いは良くないので、とにかくチャレンジです.フェンダーのステーやエンジングリルなどにはエッチングパーツ、キャタピラにはワイヤー式のホワイトメタルを使用します.付属のデカールは使わないかも...
【使用パーツ】エッチングパーツ:エデュアルド(35021)
       キャタピラ:フリウルモデリズモ(ATL-39)


#02
'98.08.04
chaffee-02
今回のチャフィー製作記録では今までとは違う視点でワンショットをお送りしたいと思っています.上の写真は砲身の接着面をヤスリがけしているところです.このように接着面をかるくヤスリ(#400〜800)がけすることで、接着具合がかなり向上します.ちなみにこの砲身、ノズル口の内側が真円ではなく、多少パテで成形する必要がありました.先行き不安ですが、後ろに見える車体は、以外にもピッタリ合わせることが出来ました.


#03
'98.08.05
chaffee-03
砲身の上下を接着し、その繋ぎ目を消すためのパテ盛りをしているところです.これは速乾性のパテなので、なるべく柔らかい部分を取ってさっと塗っていきます.余分なパテは取り去りますが、繋ぎ目ライン上には必ず残るようにします.ノズル口が真円でない場合もパテを盛って、乾燥後に成形します.


#04
'98.08.06
chaffee-04
一日おいてヤスリがけを行います.耐水ペーパーは#200,400,600,800,1000,1200,1500,2000の順に使用しますが、多少はとばしても構わないでしょう.初めは粗いペーパーで、盛ったパテを端から削っていくようにしていきます.#800以下の場合、ヤスリがけの方向はラインの方向がいいでしょう.次第に細かいペーパーになるに従い接着ライン上も落としていきますが、ラインに傷が付かないように慎重に行います.#1000以上ではラインと垂直方向にも行います.とにかく砲身が扁平にならないように注意しましょう.最後は#2000、布等でピカピカにして完了です.


#05
'98.08.19
chaffee-05
フェンダーステーのエッチングパーツを取り付ける前に折り曲げているところです.これくらい小さい場合はこのようなラジオペンチなどでも簡単に曲げられますが、長いものになると一気に曲げるのが難しくなるので金属製の定規などがいいでしょう.取付は瞬間接着剤で行いますが、最近はゼリー状のものを使用することが多いです.ちなみにこのエデュアルドのエッチングパーツ、材質を変えたのかと思っていましたが、どうやら電気メッキしただけのようです.従って、加工性は以前と同様、柔らかいです.


#06
'98.08.26
chaffee-06
とりあえずエッチングパーツの取り付けが終わりました.エデュアルドは寸法的な間違いが多いようで、時々修正が必要でした.また、折り曲げ部に溝が付いていない(段差は有る)ために曲げるのが難しく、初心者にはあまりお勧めできません.まだ途中ですがイタレリのキットを組んだ感じは、長所として@モールド良好、A全体的に薄い、短所として@ひけが多い、A曲がりが多い、Bバリが多い、C段差(パーティング・ライン)が深い、といった印象を受けました.やはり、これもあまりお勧めできませんね.


#07
'98.08.30
chaffee-07
組立が終了しました.前回にもお話ししましたが、このキット、異常に「ヒケ」が多いです.サスのシリンダとか機銃の弾倉、その他細かい部品にも多く見られました.この「ヒケ」を修正をするのにずいぶん時間がかかってしまいました.転輪は塗装のことを考え、まだ接着していません.フリウルのスプロケットはなかなか良いです.次はキャタピラかな.


#08
'98.08.31
chaffee-08
サーフェイサーを吹き付けたところです.吹き付ける前に全体の油脂を落とすために洗剤で洗っておきます.また、金属部分にはメタルプライマーを塗っておきます.左右のスカートは一体だった物を分割にして更にダメージを与えています.ダメージはホットナイフを裏側にあてがい、柔らかくなったところを指で押さえて成形しています.キャタピラは前回のヘッツァーで苦労したフリウルのワイヤー式ですが、今回はワイヤーも挿入しやすく、バリも少ないので大変良いです.但し、まだ1/6ほど連結しただけです.先は万里の長城の如く長いのです.T_T


#09
'98.09.04
chaffee-09
キャタピラの接続をやってます.使う道具はニッパーとカッターナイフとラジオペンチくらいでしょう.まず、ニッパーとカッターナイフでバリを落とします.時々ワイヤーを通す穴が貫通していないこともあるのでこれも修正します.ワイヤーは挿入する前になるべく整直しておいた方がいいでしょう.挿入は手でも大丈夫ですが、時々引っかかるので写真のようにラジオペンチを使ってグリグリやったほうが楽に入ります.挿入後、余ったワイヤーを切断しますがここで注意が必要で、ワイヤーを目一杯挿入した状態から約1mmくらい引き抜いた状態で口元を切断します.この隙間は挿入口をフタする際のパテのスペースとなります.


#10
'98.09.07
chaffee-10
サーフェイサーの上から下地塗装(アクリル)を行っています.本体色はオリーブドラブを基本としますので、下地はこれに艶消し黒を混ぜたものにしています.下地塗装を行う目的は影を作ることなので、出来るだけ隅々まで塗装する必要があります.ですから、塗料の量も本塗装よりも多く必要になります.それにしても転輪の影の部分は塗装しづらいですね.やはり、転輪は下地塗装のあとで付けるべきだったかな....


#11
'98.09.08
chaffee-11
下地塗装が終わったら基本色(オリーブドラブ)を吹き付けます.写真は基本色のあと、さらに基本色に白を加えた色を吹き付けているところです.これらの作業で注意することは、色が明るくなるに従い、吹き付け過ぎないことでしょう.窪み部や出っ張り部の根元など、光の届きにくそうな所にはほとんど吹き付けません.この後、またさらに白を加えて軽く吹き付けを行います.ですから、下地色を含めて合計4色ですね.但し、今回のように影の部分が弱くなってしまった場合は、再度上から凹部に黒緑色を吹き付けると修正できます.


#12
'98.09.09
chaffee-12
基本塗装が終わったのでマーキングを行います.今回は星マークなのでステンシルが最適です.特に後部グリル上のマーキングなどにはステンシルは絶大な効果を発揮します.また、U.S.A.などのロゴをガソリンタンク等に使ってもいい感じです.是非、お試しあれ! あ、久しぶりに付属のデカールも少しだけ使いました.ウェットデカールは縁切りとソフターがポイントです.


#13
'98.09.16
chaffee-13
最初のドライブラシを終えたところです.オリーブドラブと艶消し白を1:1でブレンドし、これを筆にとって写真のように紙などに色がかすれるまで擦り付けます.これを車体や砲塔、転輪などの凸部にラインの方向に擦り付けていきます.ドライブラシはあらゆる凸部に行うので結構大変ですが、場所によって強弱をつけるとさらにグーかも.


#14
'98.09.18
chaffee-14
墨入れしているところです.その前に全体をウォッシングしていますが、墨入れとウォッシングでは塗料の濃度を変えています.ウォッシングが薄めなのに対し、墨入れは濃いめが良いでしょう.但し、あまり濃い過ぎると凹部に浸透しなくなりますので注意が必要です.色はフラットブラック+レッドブラウンを適当にブレンドしています.また、筆はウォッシングは平筆、墨入れは極細筆を使います.ウォッシングはサーッと一気に、墨入れそっと慎重に、動と静です.


#15
'98.09.21
chaffee-15
ちょっと浮気してキャタピラやってます.前回はサーフェイサーを吹いたところまででたが、そのあと下地にフラットブラックをまんべんなく吹き付け、さらに上からブラック+グレーを軽くサーッと吹き付けています.写真はそのあとのドライブラシの様子です.先ほどのグレーよりも明るい色をブレンドして、例によって筆先にとって紙の上でカサカサになるまで擦り付けます.あとは凸部に傷を付ける様に塗布していきます.また、筆を常に良好な状態にしておくために、時々溶剤で洗うことをお勧めします.


#16
'98.09.28
chaffee-16
キャタピラの窪んだ部分にパステルの粉を塗布しているところです.私の場合、キャタピラの仕上げについてはずいぶん前からこの方法で、結構気に入ってます.パステルを400〜600番のペーパーで粉状にして、これを硬めの細筆にとって擦り付けていきます.写真ではかなり大袈裟に汚していますが、この後フラットクリアーを吹き付けるとちょうど良い感じになりますのでご心配なく...


#17
'98.09.30
chaffee-17
さて、チャフィーもそろそろ大詰めです.仕上げのウェザリングを行います.各コーナーの一部にかなり明るいオリーブドラブをハイライトとして軽くドライブラシを行い、また、他の細かい部分にもそれぞれの色でドライブラシを施します.雨だれしそうな所は黒のパステルで、蝶番やボルト、ノブ取り付け部等には焦げ茶のパステルを塗します(写真).前回(#16)でも言いましたが、後でフラットクリアを吹き付けることを考えると多少ハデ目にしたほうが良いでしょう.


#18
'98.10.01
chaffee-18
仕上げウェザリングの続きです.今度は金属の象徴とも言えるシルバーを塗布していきます.写真はホイールのエッジ部に塗布しているところですが、あまり付けすぎないように注意する必要があります.ドライブラシ同様、硬めの筆にメタリックパウダーを少量取って、紙の上などで余分な塗料を充分落としてから行うようにします.スプロケットやフェンダーステーのエッジ部などにも同様に行います.


#19
'98.10.02
chaffee-19
完成したチャフィーと3号戦車のツーショットです.なぜ並べたかというと、なんとなく似ていたからです.大きさもほぼ同じで、若干3号戦車のほうが長いくらいですね.こうやって並べると国別や登場時期を越えて、実に面白いです.でもやはり3号戦車は古い感じがしますね.チャフィーは前回(#18)からキャタピラとスカートを装着しただけです.あ、最後にフラットクリアを忘れずに.


ちょっと、掲示板



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