製作記録 Neubaufahrzeug編
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#01
'99.08.21
nbfz-01
ノイバウファールツォイク(新型車輌)は大戦初期にドイツが唯一使用した多砲塔戦車です.このキットはソフト・ビニール(以下、ソフビ)という非常に軟らかい材質とメタルパーツで構成されています.ソフビは本当に軟らかい材質で、手で簡単にフニャッと曲がってしまいます.臭いを嗅ぐと、昔あったウルトラマンや仮面ライダーのビニール人形の臭いがします.試しに砲塔を車体にはめてみましたが、まさに人形の上/下半身をねじ込む感覚です.説明書も下書きのような手書きで何やら無理難題が書いてあり、非常に不安にさせてくれます.既にクロムウェル(英国)から出ており、コーリー(韓国)からも発売されるという状況の中、何故にわざわざ扱いにくそうなソフビなのか? それは、オーナーが変態だからです(笑).
【使用パーツ】特に使用せず


#02
'99.08.23
nbfz-02
まず最初にやることはフニャフニャ矯正手術です.車体底板や側面装甲版などは面積が広いのでフニャフニャ率が非常に高く、ちょっとした加重で簡単にふにゃ〜となってしまうためにエポキシパテで固めてしまいます.説明書には患部の裏側に厚いプラバンを両面テープで張り付け、患部にポリパテを盛りつけろ、とあります.今回、ポリパテは持ち合わせていなかったので、エポパテを盛りつけました.厚みはおよそ2〜3mm程度でしょうか、それでも結構な量を使用することになります.指を少し水で濡らしておくと、エポパテの引き延ばしが楽になります.一日おいて状態を見てみると、なるほど、ビンビンに矯正されていました.


#03
'99.08.30
nbfz-03
吾輩は関西出身ですが、たこ焼きを作ってるわけではありません.この転輪は中心で分割されていてキャタピラのセンターガイドと噛み合うタイプなのですが、ご覧の通り中空になっていますので内側をパテ埋めしたわけです.パテ埋めは瞬間接着剤を塗布した後に盛るとしっかりと付着させることが出来ます.もちろん、乾燥後にデザインナイフで表面をフラットに仕上げています.この後、転輪は車体に接着する前にサフ吹き、Fブラック塗装を先に行っておきます.後ろにぬぼーっと横たわっているのは、底板と左右サス装甲版を張り付けた車体です.


#04
'99.09.06
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転輪をくっつけました.あまり進んでいないように見えますが、ここまで来るのにかなり苦労しています.下部転輪はサフを吹いて内側だけFブラックで筆塗りしています.これを車体に取り付けるわけですが、取り付ける面が多少歪んでいたために転輪側を少し削る必要がありました.上部転輪は2個の転輪を5mmほどのサス線で繋いで、これを金属パーツで両側から固定しています.位置決めするときに金属パーツがポロッと取れたりして、神の怒りに触れる寸前でした.あーイライラする!(笑)


#05
'99.09.10
nbfz-05
分割接着式のキャタピラって意外と神経を使うんですよね.特に今回の場合は金属製だったので瞬間接着剤を使う必要があり、長時間放置できないところがネックなわけです.ただ、ゼリー状のものを使えば多少は時間が稼げます.底部については弛ませる必要がないので平らなプラ板上で一気に接着しても構いませんが、それ以外の部分については1スパンを例えば上部転輪間として10個程度組んでから連結していきます.うまく形が決まったら液状の瞬間接着剤をキャタの隙間に流し込み、一気に固めてしまいます.しかし、今回は接着式であったためにあらかじめキャタに塗装を行いませんでしたが、この後うまく塗装できるのか心配です.


#06
'99.09.23
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単に組立といっても、フェンダーの裏側の余分な部分をカッターナイフで切除したり、砲身や排気管の穴をピンバイスで開けたりと、パーツごとの仕上げ作業が結構大変で、ここまでくるのにずいぶんと時間がかかってしまいました.パーツにはメタルパーツや真鍮線なども含まれていますが、接着は全て瞬間接着剤で行います.とにかく、何とか形になったのでホッとしてます.


#07
'99.10.05
nbfz-07
本塗装に入る前にサフ拭きと下地塗装を行います.サフはレジン用ではなく、通常のプラ用(#1000)で大丈夫なようです.下地塗装は例によってエアブラシでFブラックを入念に吹き付けます.入り組んだ隙間などは一気に塗装してしまおうとすると吹き付けすぎて垂れたりするので、数回に分けて吹き付けると良いでしょう.写真ではグレーのように見えますが、実際は完全なブラックです.このままでも強そうですね(実際は弱いけど ^_^;).


#08
'99.10.12
nbfz-08
本塗装はアクリルのジャーマングレーに艶消し白を少量混ぜた色を吹き付けています.但し、今回はソ連戦車でよく使われるオリーブグリーンを少々多めに入れてみました.しかし、グリーン系のグレーになるかと思いきや、目の錯覚なのかブルーに近い色になってしまいました.なんででしょ? 詳しい人、教えて下さい.その後、さらに艶消し白を混ぜた色を軽く吹き付けています.う〜ん、なかなかイー感じになってきました(自画自賛 ^_^;).


#09
'99.12.10
nbfz-09
お久しぶりです.^_^; 2ヶ月ぶりの更新になってしまいました.前回は本塗装まで終わっていましたが、今回はグラデーションの強調と像のマーキングを行いました.グラデーションの強調は各装甲版周りなどをアクリル黒でゆっくり細吹きしていきます.あまり吹きすぎないように注意が必要です.次に今回の目玉「像のマーキング」ですが、いろいろ悩んだ末、結局手書きすることとしました.説明書のサンプルをコピーして、これを参考にしながらエナメルの白で書き込みました.多少いびつですが、それらしく見えると思います.像のアタマに青筋が立っているように見えるのは気のせいです.(笑)


#10
'99.06.12
nbfz-10
車体下部〜転輪にかけて派手な泥汚れを表現してみました.今回初めてミラコンを使ってみましたが、なかなか扱いにくいですね.始めはメリケン粉のようなパウダー状なのですが、水を混ぜるとすぐ粒状になってしまいます(それがいいのか? ^_^;).このミラコンにパステルを混ぜて色付けする場合もあるようですが、今回はそのまま(白)の状態で使用し、上からエアブラシでダークアース系の色を3色吹き付けて乾湿を表現したつもりです.しかし、ちょっと派手すぎたかな...ま、雨のバルバロッサだったと言うことで.^_^;


#11
'00.01.13
nbfz-11
2000年最初の完成作品が幸か不幸かこのノイバウになってしまいました.ずいぶん時間がかかりましたが、途中怠けていたので実質的には2ヶ月間くらいだったと思います.今回の最終ウェザリングはパステルによる錆び&雨だれ表現だけで、ハゲチョロ汚しは行いませんでした(ダークグレーには合わないような気がしたので).木製部分はいつものようにハンブロールの3色(#34,#62,#110)をマーブリングし、上からアクリルのオレンジを薄く塗布しています.砲塔後部の「R」は手書きです(何の頭文字なんでしょ?).今回は珍しくウォッシングも行っていません.グレー(端部)とシルバー(頂部)だけで鋼鉄の感じが十分出せると思います(少なくともソフビには見えないでしょ? ^_^;).今回はドイツ軍最後の戦車とも言えるパンターF型を並べてみましたが、同じ国の戦車とは思えませんね.しかし、何故かノイバウの方が強そうに見えるのは弱い動物が持っている威嚇本能なのでしょうか.とにかく凶悪なスタイルです.(笑)


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