製作記録 RAM Mk.2編
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#01
'00.01.23
ram-01
しばらくドイツ戦車が続いたので、久しぶりに連合軍戦車に挑戦です(チャフィ以来です).お題目はカナダ軍ラム巡航戦車です."巡航戦車"というくらいですから、イギリス軍の影響を受けまくっているようです.初期のラム(T型)は2ポンド砲装備のヨワヨワ号でしたが、このU型からは6ポンド砲が装備され、42年当初においてはなかなか強力な戦車だったと思います.しかし、実戦参加していないところがオシイです.有名になりたくなかったのでしょうか.では、吾輩が有名にしてしんぜよう!(悪名高くなったりして...^_^;)
【使用パーツ】T51履帯(AFVクラブ)


#02
'00.02.07
ram-02
レジンキットでまずやらなければならないのはパーツの切り出しとバリ取りです.基本的にデザインナイフで行いますが、パーツのサイズや形状によっては金鋸やハサミなどを使う場合もあります.この後、気泡はパテで、曲がっているパーツについては熱湯で修正を行います.ところでこのラム戦車は車体前部に大きなライトが2つ装備されています.このライトは目立つので今回は手を抜かずにそれっぽくしたいのですが、まずどうやってくり抜くのかが分かりません.どなたか良い方法を教えて下さい.


#03
'00.02.15
ram-03
車体上部の組立が終わりました.もともとこのキットはタミヤのM3リーをベースとしているので、車体上下の合いは悪くありませんでした.砲塔の上下など、目立つ接合部はパテとヤスリできれいに消しておきます.砲塔上のキューポラが360度回転するのは面白いですね.エアブラシが届きにくい所はあらかじめサフ&ブラックを塗っておくとあとで楽です.今回はバックライトを強めにしてラムちゃんのセクシーなボディを強調してみました(笑).そうそう、懸案の前部ライトは次回以降にやります.


#04
'00.02.28
ram-04
お約束通り、前部ライトのディテールアップに挑戦しました.このレジンキットのライトはオーバーサイズのようですが、M3リーのライトだと小さすぎるので、悩んだ末、こちらを使うことにしました.まず、ライトは初めムク状態なので、ルーター(おニューなのだ♪)で穴を掘ります.金属の丸ビットで削るわけですが、レンズを填め込むための段差を残しておくと後で楽かもしれません.そのあとヤスリタイプで研磨します.反射鏡にはアルミ箔(チョコの包装用でOK)を使います.掘った穴にアルミ箔をあてがい、先端が丸い棒などでおわん型に成形します.難しいのは余分なアルミ箔の切除ですね.何度も様子を見ながらハサミで周りを切っていきます.反射鏡が形になったら瞬接で貼り付け、市販の透明ライトレンズを填め込んで出来上がりです.


#05
'00.03.15
ram-05
骨折後第一報になってしまいましたが(笑)、とりあえずキャタピラ以外の組立が終了しました.ラムのホイールは5分割ということなので、M3リーのものは使えません.そこで、タミヤM4シャーマン初期型のホイールを流用しました.写真では分かりにくいですが、このホイールはパーティングラインが中心線上になく、スポーク溶接跡まで再現されていて素晴らしいです.前回作ったライトのレンズ部には塗装を考えてマスキングテープを丸く切ったものを貼り付けています.エッチングパーツはほとんど使う場所がありませんでした.


#06
'00.03.20
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骨折ヒマヒマ更新ラッシュです(笑).今回もレジンを使用していますので、レジン用のサフ(ラッカー系)を使います.メチャメチャ臭いので換気に注意ですね.レジン用サフは原液のままだと濃すぎてエアブラシが詰まってしまうので、およそ2倍くらいに薄めて使います.塗装は届きにくそうな所から始めると効率的です.作業後、エアブラシは専用の溶剤で念入りに洗浄しておいた方が良いでしょう.しかし、なんてキュートな戦車なんでしょ.ネジ止め装甲が超オシャレです♪


#07
'00.03.26
ram-07
本塗装が終了したところです.もちろん、下地塗装として艶消し黒を全体に満遍なく吹いています.この「満遍なく」というのが結構大変で、あとからあとから塗り忘れが見つかりますが、とにかくメゲずに吹き付けるのがコツです(笑).今回のカラーリングは、驚いた方もいらっしゃるかも知れませんが、ラムUはこんな色(カーキ・ブラウン)だったそうです.とは言うものの、この色は持っていなかったので、ダークイエローに赤やら青やらを黒魔術の如く混ぜ、何とか近い色になったものの、二度と作ることが出来ない色になっていることに気が付きました(笑).


#08
'00.04.02
ram-08
今回はまじめにマーキングを考えました(笑).インターネットでカナダのサイトを調べまくったところ、いくつかラムUのマーキングに関するものが見つかったので、それを参考にしています(一部は想像ですが ^_^;).砲塔側面の番号はドライデカールを使ったのですが、ドイツ用しか持っていなかったので当然「B」なんてありません.いろいろ考えた結果、あるアルファベットと数字を組み合わせて「B」を作りました.さて、何と何を使ったでしょー? あと、車体両側のカナダ国旗はマスキングテープを使ってエアブラシで描いています.その他については余りのデカールを加工したり、手書きで描いたりしています.


#09
'00.04.07
ram-09
全体にウォッシングした後、ドライブラシを行いました.ウォッシングとドライブラシ、どっちが先か悩むところですが、最近はコントラストが強く出るようにドライブラシを後に行うようにしています.車外装備品は細筆で丁寧に塗り分けます.木製部分はエナメルのレッドブラウンとホワイトを使ってわざとムラになるように塗り、その上からクリアオレンジを塗ると良い感じになります.鉄製部分は艶消し黒地にグレーでドライブラシし、メタリックパウダーでハイライトを付けます.


#10
'00.04.10
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オケラがひっくり返っているわけではありません(かなり似てるけど ^_^;).ノイバウの時と同様にミラコンで車体下部の泥汚れを表現しました.今回は後で泥色を塗装しないつもりだったので、AM誌にあるようにアクリル溶剤で溶いたミラコンに焦げ茶色のパステル粉を加えてみたのですが、やってみて愕然...乾くとパステルの色とは全く異なる白っぽい色になってしまいました.結局、ミラコンが乾いてからエアブラシする羽目に.さらに、ミラコンが所々ポロポロと剥がれて白い素地が見えたりして大変でした.やはりミラコンって溶きパテを混ぜる必要があるのでしょうか?(雑誌を鵜呑みにした吾輩がバカ?) ちなみに「おめめ」は最後に開く予定です(死んでたりして ^_^;).


#11
'00.04.29
ram-11
カステンのキャタピラが発売されるまでゴチョゴチョといじることにしました.とりあえずチェーンとワイヤーロープを付けてみました.なかなかオシャレでしょ? チェーンは金属製の極細タイプ、ワイヤーロープはSUS製のメッシュワイヤー(0.6mm)を使いました.しかし、ワイヤーロープには凧糸の方がロープの細かいホツレなどが自然に表現できるし、取り回しやすいので向いていると思います.これら付属品の塗装はキャタピラと同じで、黒(ラッカー)→灰(エナメル)→銀(パウダー)→茶(パステル)でやってます.しかし、キャタピラが無いと戦車ってシマラナイですね...-_-;


#12
'00.07.12
ram-12
ちょー久しぶりになってしまったワンショットですが、まだまだ懲りずに続きます.ご覧の通り、ラムちゃんの背中にお出かけグッズを背負わせました.木箱にネットに皮布にバット、忘れ物はありません(?).塗料はハンブロールで塗って濃いめのエナメルでウォッシング、最後にハンブロールでドライブラシしています.困ったのはロープの取り回し.なかなか引っかけるところが見つかりませんでしたが、無理やりハンマーの留め具などに引っかけました(両サイドの荷物が落ちそうだとかそーゆーことを言ってはいけません(笑)).しかし、せっかく塗り分けた工具類が全く見えなくなってしまったのは悲しいものがあります.


#13
'00.08.04
ram-13
結局、根負けしてカステンはあきらめ、AFVクラブの履帯を使うことにしました.とは言え、ご覧の通りAFVクラブも悪くはないようです.ただ問題なのは、転輪に接触する平面部にある円形バリを取るのが大変なのと、M3リーの起動輪と幅が合わないことです.バリは根性で切除出来ますが、幅が合わないのには困りました.仕方ないので、起動輪のパーツを再度分解し、隙間をパテで埋めました.みっともないですが、どうせ見えないからいーんです.


#14
'00.08.08
ram-14
ようやく完成しました.履帯には色々悩まされましたが、履かせてみるとなかなか良いです.長い間眠ったままだったライトも、マスキングテープを剥がしてお目めぱっちりベリーキュートです.ラムは実戦参加してませんが、それなりに実戦風な雰囲気が出せたのではないでしょうか.それにしてもずいぶん時間がかかってしまった.このラムの製作中、骨折したり転勤したりと色々思い出深い作品になりました.


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