音楽について


歌詞とメロディ

2017.10.28(Sat)

あるバラエティ番組で「歌詞メロディ、どちらが自分にとって重要か」
というテーマがあった。もちろん、楽曲を構成する上でどちらも重要である
ことは間違いないのだが、あえて選ぶとすればどちらか、というテーマだ。

街角アンケートでは約7割の人が「メロディー」を選んだ。
それはそうだ。ヒット曲の全てはメロディが優れているからに他ならない。
逆に言えば歌詞が優れていてもメロディが駄目なら決してヒットしない。
つまり、英語が分からなくても洋楽が楽しめるのは、そういうことだ。
もっと言えば、クラシックのような歌詞がない楽曲も、もちろん「音楽」
であるが、歌詞だけでは「音楽」とは呼べないだろう。

例えば、とある楽曲でメロディーが1500円、歌詞も同じく1500円だったとする。
あなたの財布には1500円しかない。さて、どちらを買うだろうか。
俺からしてみると、歌詞は楽器の一部のようなもので、必ずしもその楽曲に
必要ではない、逆に言えば、歌詞は無くても成立するものだと考えている。

しかし、驚いたのは脳科学者と心理学者それぞれが「歌詞」を選んだのだ。
心理学者曰く「歌詞を選んだ人は大人でメロディーは子供」なのだという。

「歌詞は高度な言語を駆使して作られたものあるのに対し、
子供はリズムを好む傾向があるから」というのがその理由だ。

ん?まてよ、良く考えて欲しい。「メロディ」=「リズム」ではない。
まずこの点からして、この心理学者は「音楽」を理解していない。

言語というものは確かに高度なコミュニケーションのツールではあるが、
人間だけが理解するというものではない。
簡単な言葉であれば犬も理解するし、イルカは人に聞こえない周波数帯の
「声」でコミュニケーションを取っていると言われている。

一方で、メロディはどうだろう。
メロディを理解出来る動物は人間以外に思い当たらない。
ということは、メロディの方がより高度であり人間的なのではないだろうか。
あの和音の美しさを理解出来るのは人間しか存在しないのだ。

学者連中はそんなことも知らないのだろうか。ちょっと幻滅した。
モーツァルトか坂本龍一の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい。


佐野元春 2009.07.04(Sat) そういえば、2〜3年前にも嫁に連れられて行ったっけ。 昨日、またしても嫁に連行されて佐野元春のライブに行ってきた。 オレとしては、先般から説明(笑)しているように、Perfume系が 好きなわけであって、佐野元春系は全く興味なかった。 まあ、そうは言ってもヒマしてたし、むやみに嫁の機嫌を損ねるのも 得るところなし、ということで赤坂BLITZまで同行。 会場に入るや、凄い人人人。。。 まあそれなりに平均年齢は高いわけだが、あの広いライブハウスが 隙間もないくらいに埋め尽くされた。 立ち見だったので、自分の縄張りを確保したり、前の邪魔な高身長男を 避けるために自分の立ち位置を調整したりとウゴウゴしているうちに、 本人登場。 すると、今まで無駄話していた連中が、申し合わせたように揃いも揃って 「ウォー」だか「キャー」だかの歓声で会場は割れんばかり状態。 そーこーしているうちに「どーん」と重低音で演奏開始。 意表つかれた感じで超ビックリした。 彼の音楽って、大学時代(もう20年前)に耳にした印象は、 ファンには 申し訳ないけど、正直「軽い」って感じだった。 しかし、時々嫁の部屋から聴こえてくるサウンドで薄々分かってはいたが、 今日のライブでその印象は完全に吹っ飛んだ。 「最近の彼の音楽は、"音"にこだわっている」 とにかく音がキレイなのだ。 激しいロック有り、静かな曲有りとバラエティには富んでいるけど、 ギターの音色、ベースのリズム、ドラムの粒、どれをとっても全て 計算され尽くしているようで、それでいて自然なグルーヴ感。 この人は「音楽を心から愛している」のだと思った。 そんな人の音楽は、聴いていて本当に気持ちいい。 それにしても立ちっぱなし&ノリまくりで足が疲れた。 次はPerfume行こうっと。(軟弱者)
Perfume その2 2008.06.05(Thu) このユニットの凄いところって、重低音の効いたDISCO調の楽曲もさることながら、 「MCが面白いところ」にもあると思うんだよね、特に「あーちゃん」の。 ダウンタウンとこれだけやり合えるのは、ある意味、天才かもしれない。 インディーズ時代、ライヴで固定客を増やしていくには、これって重要なポイントだと思う。 まあ、確かに木村カエラの「火付け」が無かったらココまでブレイクはしていなかったかも しれないけど、遅かれ早かれ、じわじわと伸ばしていっただろうね、たぶん。 そういう意味では、ぽっと出のアイドルとは全く違って、かなり息が長いと見た。 まず、間違いなく今年の紅白くらいは出てるだろうね。(NHKだし) あー、11月の武道館ライヴに行きたい。。。(嫁は全く興味なし T_T)
Perfume その1 2008.04.16(Wed) 「くり返す、このポリリズム。。。」 リサイクルCMで流れている、変な踊りのアレだ。 パキパキのテクノサウンドに抑揚のない無機質なボーカルが 妙に親和性が高くて、聞いていて非常に心地ヨイ。 今を遡ること28年前、YMOで育ったオレとしては、 この手のサウンドは全く抵抗無く耳に入ってくる。 今日発売されたこのアルバム。 アキバで時間をつぶしていたオレは、体が自動的に CD屋に向かい、そしてそれを手にしていた。 久しぶりに求めていた音楽に出会えた気がした。


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